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冷蔵庫に豚肉と梅干しがある。いつものしょうが焼きもいいけれど、今日は別の味にしたい。
それなら、野菜を見て決めよう。もやしがある日はだしで煮る。きゅうりとみょうががある日は、梅肉だれで炒める。梅干しを、ごはんの横の一粒から、夕飯の味付けへ動かせるよ。
今回はキッコーマンの『豚肉ともやしの梅干し煮』と、サッポロビールの『きゅうりと豚肉の梅炒め』を、別々の二人分のレシピとして紹介するね。両方を作る献立でも、材料を混ぜて一つの料理にする話でもないよ。
買い足す梅干しの一候補には、中田食品の調味梅干『しらら』も挙げる。ただし、各レシピがこの商品を指定しているわけではなく、同じ味に仕上がると確認したものでもない。梅の塩分や甘みを見ながら、今夜の一皿を選んでいこう。
まず鍋かフライパンかを決めよう。同じ150gでも、使う豚肉と調味料が違うよ
二つのレシピは、どちらも豚肉150gで二人分。でも、肉の部位も、梅の入れ方も、野菜を加える順番も違うんだ。ここを先に分けておくと、買い物の途中で材料が一緒にならないよ。
煮るほうは、豚肩ロースの薄切り肉ともやしが中心。梅肉をだし、みりん、しょうゆと合わせて煮汁にし、肉を煮てからもやしを加える。最後に青じそを添える料理だよ。
炒めるほうは、豚もも薄切り肉、きゅうり、みょうが。肉へ片栗粉などをもみ込み、梅肉、みりん、はちみつなどのたれを後で絡める。きゅうりは先に炒めて取り出しておくんだ。
| 選ぶ材料 | もやしと煮る二人分 | きゅうりと炒める二人分 |
|---|---|---|
| 豚肉 | 肩ロース薄切り150g | もも薄切り150g |
| 主な野菜 | もやし200g | きゅうり2本、みょうが2個 |
| 梅干し | 大1個 | 梅肉2個分 |
| 香りの仕上げ | 青じそ4枚のせん切り | みょうがを加えて炒める |
| 味付けの組み方 | だしの煮汁 | 肉の下味と梅だれを分ける |
今ある野菜を使いたいなら、この表のどちらかへ寄せて選ぼう。片方のだし汁を、もう片方のフライパンにも入れる必要はないし、煮物へ炒め物の片栗粉を移す必要もないよ。
もやしを使い切り、温かい煮汁も少し具材へかけたい日は煮物。きゅうりを加熱して使ってみたい日や、みょうがを合わせたい日は炒め物、という選び方ができるね。きゅうりは生だけ、と思っていた人には、先に炒めて取り出す手順が新しい入口になるよ。
梅干しも、まず大1個と2個分の違いを確認しておこう。一粒の大きさは商品によって違うので、個数だけを万能の計量として扱わないこと。キッコーマンの煮物には、梅干しは塩分によって加減するという注意書きもあるんだ。
これから買うなら、塩分表示や原材料が確認できるものを選びたい。ここで紹介する『しらら』は塩分5%の調味梅干。塩だけで漬けた梅と同じ味付けにはならないので、商品の特徴を見てから候補にしてね。
料理に使う梅の塩分と甘みを考えながら、『しらら』を楽天で見る
もやしと煮るなら、梅入りの煮汁を先に。肉へ火を通してから野菜を入れるよ
キッコーマンの二人分は、豚肩ロース薄切り150g、もやし200g、青じそ4枚。煮汁は、種を取ってほぐした梅干し大1個、かつおだし1と1/2カップ、本みりん大さじ1、しょうゆ小さじ2だよ。
レシピの1カップを200mlとして量るなら、だしは300ml。米を量る180mlの合用カップで、何も考えず一杯半と量ると、別の量になってしまうので、使う計量器の目盛りを見ようね。
最初に豚肉を食べやすい大きさに切る。もやしは根を取り、水にさらす。青じそはせん切りにして、仕上げで取り出せるよう別に用意しておこう。火をつけたあとで梅干しの種を探し始めないように、梅肉もこの時点でほぐしておくと進めやすいよ。
鍋には、梅肉とだし、みりん、しょうゆを合わせて入れ、煮立たせる。梅干しを丸ごと最後に飾る料理ではなく、最初から梅の入った煮汁で煮るんだね。
煮立ったら豚肉を加え、火が通るまで煮る。そのあとにもやしを加え、箸でほぐしながら煮ていこう。肉ともやしを最初から一山にして、鍋へまとめて押し込む手順ではないよ。肉へ火を通す工程を先に置くのが、公式の順番だよ。
もやしがしんなりしたら、具材を器へ盛る。はい、そこで煮汁を全部すぐかける……のではなく、鍋に残った煮汁を軽く煮詰めてからかけるんだ。最後に青じそを添えれば完成だよ。
具材を先に取り出すのは、煮汁を整える間も、もやしをずっと鍋へ入れたままにしないための順番として覚えておくといい。煮汁を煮詰めたいからと、肉と野菜を一緒に長く煮続ける形へ変えないようにね。
原レシピは、煮詰める時間を何分と固定していない。「軽く」とあるので、長く煮れば煮るほどよい、とは考えないでおこう。使った梅の塩分も煮汁へ入るから、味を見ずに水分だけ減らし続けると、仕上げたい味を見失いやすいんだ。
調理時間は公式案内で20分。ただ、下ごしらえや鍋、火加減で変わるので、肉の加熱を、その20分が過ぎたかどうかだけで判断しないでね。時間を守るために途中の工程を飛ばすより、まず中心まで十分に火を通そう。
梅干しを新しく選ぶときは、こうして煮汁へほぐす使い方を思い浮かべると、毎回一粒をそのまま食べるための見た目だけで選ばずに済むよ。
きゅうりを炒める日は、種を取って先に一分。いったん皿へ出すのが分かれ道!
サッポロビールのレシピは、きゅうり2本、みょうが2個、豚もも薄切り150g、サラダ油小さじ2、仕上げの塩少々で二人分。油は二回に分けて使うので、最初に小さじ2を全部フライパンへ入れないでね。
肉の下味Aは、片栗粉、しょうゆ、酒が各小さじ1。梅だれBは、梅肉2個分、みりん大さじ1/2、はちみつ小さじ1、塩少々。この二つは別々に準備するよ。
片栗粉は梅だれの材料ではなく、豚肉へもみ込む側。ここを取り違えないと、火をつけたあとに、あの粉どこへ入れるの、と迷わず進められるんだ。
きゅうりは縦半分に切り、スプーンで種を取り除いてから、幅5〜6mmの斜め切りにする。メーカーの説明では、種を取ることが水っぽくせずに炒めるコツとされている。輪切りをそのまま大量に入れる手順とは違うんだね。
みょうがは縦半分にし、それぞれをさらに縦に三等分。豚肉は長さを半分に切り、繊維に沿って細切りにし、Aをもみ込む。梅だれも先に合わせておけば、炒め始めてから計量スプーンを行き来させずに済むよ。
フライパンに油小さじ1を中火で熱し、きゅうりを入れたら強火にして1分炒める。そして、きゅうりはいったん取り出す。
えっ、戻すのに、先に出すの?
ここが、肉と野菜を一気に炒める場合との違いだよ。公式レシピでは、先に炒めて取り出すことも、きゅうりの食感を整えるコツとして紹介しているんだ。
同じフライパンに残りの油を入れ、豚肉を強めの中火でほぐしながら炒める。みょうがを加えて30秒ほど炒め、Bの梅だれを全体へ絡める。最後にきゅうりを戻し、さっと混ぜて、塩で味を調える順番だよ。
この30秒は、みょうがを加えたあとの目安で、豚肉を30秒だけ炒めれば食べられるという数字ではない。肉は重なりをほぐし、中心まで十分に加熱してね。きゅうりの1分と、みょうがの30秒を、料理全体の加熱時間へ置き換えないようにしよう。
また、原レシピのポイントには、きゅうりの代わりにゴーヤを使う案もある。ただ、今夜初めて作るなら、まず記載どおりのきゅうりで、種を取る、先に炒める、出して戻す、の順を覚えるのがおすすめ。野菜まで替えるのは、そのあとに選んでもいいからね。
梅だれのために種を除いておけば、食卓で種を避けながら食べる必要もなくなる。調理前に取り除くところまで済ませて、仕上げはフライパンの中へ集中しよう。
甘い梅を使うなら、足す調味料も見よう。塩分5%だけでは、料理の味は決まらないよ
梅干しと書かれていても、塩だけで漬けたもの、しそ入りのもの、甘みを加えたものでは、料理へ入る味が違う。そこで、粒の個数に加えて、商品表示も見てみよう。
中田食品の『しらら』500gは、和歌山県産の梅を使った調味梅干で、塩分5%と案内されている。原材料には糖類、食塩、醸造酢、たん白加水分解物などがあり、アレルゲンとして大豆とりんごが示されているよ。塩と梅だけの商品として紹介するものではないんだ。
メーカーは、ほんのり甘く、酸味を残した味付けと説明している。ただし、今回の二つのレシピで、この商品を使った仕上がりを実際に確かめたわけではない。元のレシピと同じ味になるとか、必ず誰でも食べやすい、とまでは言わないでおくね。
買い足す理由が、強い塩気だけでなく甘みもある梅を選びたい、ということなら候補になる。一方、昔ながらの強い塩味の梅を使いたいなら、別の梅を選び、レシピの注意書きに沿って加減するほうが目的に合うよ。
煮物には、もともとみりんとしょうゆが入る。炒め物の梅だれには、みりんとはちみつと塩が入る。そこへ調味梅干を使うなら、梅自身にも甘みや塩味があることを、仕上げの味見で思い出してね。
ただ、塩分が低いから梅を二倍へ、甘いからはちみつを必ずゼロへ、と機械的な置き換えにはしないでおこう。梅の量を変えると、塩気だけでなく、酸味や果肉の量も変わるから。初めてなら材料を先に確認し、追加の塩やしょうゆを勢いで足さず、十分に加熱したあとの味を見て少しずつ整える、という進め方がしやすいよ。
キッコーマンの注意書きも、梅干しは塩分によって加減するというもの。何%の梅なら必ず何個、という換算表が載っているわけではないので、この記事でも決め打ちの倍率は作らないね。
塩分5%という商品の表示も、完成した豚肉料理全体が塩分5%になるという意味ではないよ。レシピに加えるしょうゆや塩も別にある。商品の塩分と、一皿の食塩相当量は分けて考えよう。
『しらら』の楽天メーカー店は、400gから1kgの容量を選べる商品ページになっている。500gのつもりなら、選択欄も500gか確かめてね。メーカーの500gの商品情報では粒数の目安は20〜25粒。ただし、原料事情で粒のサイズが変わる可能性も案内されている。500gを粒数で割って、その重さ全部を種を除いた梅肉の量だと決めることはできないよ。レシピの大1個や梅肉2個分を用意するときも、実際に取り出した粒を見て、種を除いてほぐすところまで確かめよう。
一回の料理のために、一番多い容量を急いで買う必要はないよ。いつものごはんにも使うのか、料理用が中心なのかで選ぼう。
梅をほぐす道具を先に出したら、あとは一皿ずつ。食卓へ運ぶまでの支度をしよう
今夜どちらを作るか決めたら、まず梅干しの種を取る小皿、梅肉をほぐす道具、調味料を合わせる器を用意しておこう。食べるときに入っていると困る種は、下ごしらえの段階で別へよけてね。
二人で準備するなら、一人が野菜と梅、もう一人が調味料の計量を担当する、という分け方もできる。料理名を二つ並べたまま、各自が違うレシピを見始めないよう、今日は煮るほう、あるいは炒めるほう、と先にそろえよう。
調味料の器も、煮物なら煮汁の一組、炒め物なら肉の下味Aと梅だれB。炒め物で、先に炒めたきゅうりを取り出す皿も、清潔なものを一枚空けておこう。生の豚肉が載っていた皿を、そのまま加熱済みのきゅうりの待機場所にしないでね。戻すものと、生肉を置くものの場所を分けてから火をつけよう。
ここまで並べてから肉を扱うと、計量し忘れた梅を、加熱の途中で容器から取り出し直す流れを減らせるよ。
生肉へ触れた手や道具で、梅干しの保存容器や仕上げの青じそへそのまま触れないようにね。農林水産省も、生肉用の箸やトングと、食べる箸を分けること、調理器具をよく洗うことを案内している。肉を扱う前に、仕上げに使うものまで用意しておく理由は、段取りだけではないんだ。
肉の加熱は、見た目の色だけや短い秒数だけで終わりにしないこと。農林水産省は、多くの食中毒の原因となる微生物について、中心部を75℃で1分以上加熱することを目安として説明している。表面が熱くても中心まで同じとは限らないので、必要に応じて食品内部を測れる調理用温度計で確かめよう。
でき上がったら、煮物は整えた煮汁と青じそを仕上げ、炒め物はきゅうりを戻したところで食卓へ。どちらも、梅を使ったから何日でも保存できる、という料理にはしないでね。ここで紹介したレシピには共通の保存日数が示されていないので、作り置きの日数を足さず、その食事で食べる分として考えよう。
残った梅干しは、調理した豚肉とは別の食品。清潔な道具で必要分を取り、容器の表示に従って保存する。『しらら』のメーカー案内では、高温と直射日光を避ける保存方法が記されているよ。開封後の扱いも、手元の商品表示を確認してね。
今日はもやしの袋を使いたいなら、鍋へ。きゅうりを加熱してみたいなら、フライパンへ。
二つとも覚えて帰ろうとしなくて大丈夫。今夜の一つを決めて、梅の種を先に取っておこう。いつもの一粒が、豚肉と野菜をまとめる味付けになるよ。
出典:キッコーマン『豚肉ともやしの梅干し煮』、サッポロビール『きゅうりと豚肉の梅炒め』、中田食品『しらら500g』、農林水産省『調理器具・調理編』。2026年10月17日確認。原レシピの材料と手順、この記事での選び方の提案を分けて紹介しているよ。