梅干しの炊き込みご飯、米2カップは2合じゃない?水加減と種を取る順番、青じそを添える仕上げまで、夜の一杯を迷わず準備するための話

※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。

梅干しがある。お米もある。
今夜は梅のご飯にしようかな、とレシピを開いたら「米2カップ」。

あ、いつもの二合ね。
……待って待って、そのカップ、同じ大きさですか?

炊飯器についてきたカップと、料理用の計量カップは容量が違います。梅を何個入れるかより先に、ここで止まってほしいんです。お米の量が違えば、合わせるだしや調味料の量も、同じつもりで進められません。

今回は、キッコーマンの「梅ご飯」を参考に、作り始める前の迷いをほどいていきます。元の料理の全手順を転載する記事ではなく、単位の読み方、梅の味付け、種を取るタイミング、炊飯器との付き合い方を考えるための準備の話です。

「難しそうだから、やっぱり白いご飯でいいか」と閉じる前に。
一つずつ決めれば大丈夫。梅を混ぜた一杯を、今日の食卓に持っていきましょう。

目次

米2カップとだし2と1/4カップ。最初に単位をそろえよう

参考にする公式レシピは四人分で、米が2カップ、重さでは340gと書かれています。梅干しは大きいもの一個。青じそと白ごまを仕上げに使う梅ご飯です。

「梅ご飯」の材料と作り方・キッコーマン

この「2カップ」を、炊飯器付属のカップ二杯だと思い込まないでください。キッコーマンの計量の説明では、料理の1カップは200ml、米1合を量るカップは180mlです。

料理のカップと米1合カップの違い・キッコーマン

カップの名前が似ているのに、容量が違う。
そりゃ迷いますよね。慣れている道具をつい手に取る前に、レシピの「340g」へ目を戻すと、何を量る話なのかがはっきりします。

今回はその重量表示を使って、乾いたお米を340g量る方法が分かりやすいです。容器だけをはかりへ載せてゼロに戻し、お米を入れて量る。研いだ後の、水を含んだお米を340gにする話ではありません。

だしは2と1/4カップなので、同じ200mlのカップで換算すると450mlです。ここも、米用の180mlカップで二杯と四分の一を量ると405mlになり、45mlの差が出ます。

この45mlは、二つのカップの容量から計算した違いです。「その差なら必ず失敗する」とまでは言えません。ただ、レシピを同じ条件で試したいのに、知らないところで量が変わるのは避けたいですよね。

だしを450ml用意したら、それに加えて内釜のいつもの水位まで水を足す、とは考えないようにしましょう。公式レシピでは、だしと指定の調味料を合わせて炊きます。だしを味付け用の別枠にして、水も普段どおり入れる手順ではありません。

手元のメモには「米340g」「だし450ml」と、単位をつけて二行だけ書く方法がおすすめ。数字を全部頭に入れてから料理を始める必要はないです。量る場所で目に入れば、それで十分役に立ちます。

二人分へ減らしたいなら、全材料を半量にするのが計算の入口です。ただし、小さい量で炊けるかは炊飯器の仕様も関係します。今回は元の四人分を基準にして、少量へ変える場合は機器の最小炊飯量も一緒に確かめてください。

ご飯に使う梅を探す候補として、紀州南高梅の「しらら」を下に案内します。公式レシピはこの商品を指定していないので、商品を変えても同じ味になると保証する紹介ではありません。

中田食品のしらら400gを楽天市場で探す

「お米を量ってから、梅を買っていないことに気づいた!」を防ぐなら、まず材料の有無を確かめてから計量へ。今ある梅を使う場合も、次の味付けの違いを見ておきましょう。

梅干しは一個なら同じ味?塩味と甘みも材料のうち

レシピに「梅干し一個」とあると、容器から一個出しておしまい、にしたくなります。
でも、今ある梅がどんな味付けなのかは、ちょっと見てほしいところです。

白干し、しそ入り、甘みを加えた調味梅干では、材料が同じではありません。梅干しの名前だけでひとまとめにせず、手元の商品に何が入っているかを見れば、合わせるしょうゆやみりんを考えるときの手掛かりになります。

購入候補に挙げた「しらら400g」は、メーカーの表示では調味梅干で、塩分5%。漬け原材料には糖類や食塩、醸造酢などが含まれます。梅と塩だけの白干しを、そのまま小さくした商品ではないんですね。

しらら400gの原材料と商品情報・紀州梅の里なかた

だから「塩分が低いほうを使えば、どのレシピも同じ味で作れる」とは言い切れません。梅の味が変われば、ご飯へ加わる味も変わります。五%という数字は商品選びの情報として読み、出来上がった一杯の味や栄養を、その数字だけで決めないようにしましょう。

酸味をしっかり感じたい人と、甘めの梅が好きな人で、選びたい一品が違っても自然です。今回の候補が好みに合いそうなら使う。今ある梅が好きならそれを使う。まず、食べたい方向を決めていいんです。

ただし、初めての炊き込みご飯で、梅を倍、しょうゆも倍、ついでに塩昆布も、と一度に変えるのはおすすめしません。食べたあとに「何を変えたからこうなった?」が分からなくなるからです。

最初は、参考にするレシピの配合を一つ選ぶ。梅を変えるなら、その変更だけをメモする。食卓で味を見たあと、次は梅の量をどうするか考える。このほうが、自分の定番へ近づけやすいです。

「薄かったら、しょうゆを後で足せばいい?」
足すとしても、ご飯全部へいきなり回しかけず、自分の茶碗の一部で試してみてください。ひと釜の味を一度に決めるより、白ごまや青じそと合わせた一口を食べてから判断できます。

一緒に食べる人が梅の酸味を得意としていないなら、その日の献立を炊き込みご飯にするかも先に相談しておくとよさそうです。梅を炊いたご飯全体へ混ぜたあとで、その人の分だけ梅を抜くのは難しくなります。

別々に調整したい日は、白いご飯を炊いて梅を添える方法へ切り替えることもできます。今夜の食卓が成立するなら、炊き込みにこだわりすぎなくていいですよ。今回はみんなが食べたい、となった日に作る一案です。

甘みを加えた調味梅干・しらら400gを楽天市場で探す

メーカーのアレルゲン表示は大豆とりんごです。食べる人に関わる表示は、注文時と手元に届いた包装で確かめてください。ここは好みの甘さとは別に、材料として確認するところです。

種は炊く前に外す?今回は先に取り、大きめにちぎる

梅干しを丸ごと入れる写真を見ると、「種も一緒でいいのかな」と迷いませんか。
この答えは、作るレシピによって違います。

今回参考にしているキッコーマンの梅ご飯は、炊く前に種を外し、果肉を大きくちぎる方法です。まず、この手順で進めます。種を入れるかどうかを、写真の雰囲気だけで決めなくて大丈夫です。

梅の果肉を開いて種を出したら、種を置く小皿を別に用意しておくと、作業の途中で見失いにくくなります。調理する果肉と取り除いた種を、同じ皿に散らして置かないほうが扱いやすいです。

「梅肉にするなら、包丁で細かくたたく?」
今回は細かなペーストにする手順ではなく、大きくちぎって炊く手順です。チューブの梅肉を使う別の料理と、同じ準備にそろえなくていいんですよ。

細かくする作業を増やす前に、今日の料理にその手間が必要かを見てください。作り方が大きくちぎるなら、まずそれで進める。梅を使うたびに、必ずみじん切りのまな板を出す必要はありません。

種を外す段階で量を半分にする場合は、梅の大きさによって果肉の量が違う点にも目を向けます。大きい梅の半分と、小さい梅一個を、いつでも同じ量だとは言えません。粒の数だけで置き換えたら、その変更を覚えておきましょう。

ちなみに、公益財団法人塩事業センターの別の梅の炊き込みご飯では、梅をのせて炊き、混ぜる段階で種を除く方法が紹介されています。そちらは生姜、えのき茸、油揚げなどを使う、別の配合です。

別の配合では炊いた後に種を除く例・塩事業センター

つまり「前に外すほうが絶対正解」「後で外すほうが必ずおいしい」と一つに決めなくていいんです。選んだレシピの手順を追えば、今どちらをするかが分かります。

ここで二つのレシピの好きな部分を、全部まとめないようにしてください。梅の種の扱いだけを見ていたはずが、もう一方のだし量や塩まで足してしまうと、元の配合から離れていきます。

今夜の基準は、先に種を取る梅ご飯。
別の料理も気になったら、次回の候補へ残しておきましょう。「今日はこっち」と決められると、台所で検索の続きをしながら手が止まる時間を減らせます。

果肉を使う梅ご飯の材料候補・しらら400gを楽天市場で探す

種が見つからないまま作業を進めず、取り除いたものを分けてから炊飯へ。梅の下準備が終わると、あとは米、だし、調味料を合わせる工程へ移れます。

炊飯器の「いつもどおり」は、白いご飯と同じとは限らない

梅も用意できたし、あとはスイッチを押すだけ。
その前に、炊飯器の炊き込みご飯の案内を一度見てください。

炊飯器の最大量は、どのメニューでも同じとは限りません。白米を何合炊けるかだけで判断せず、炊き込みで使える量とモードを確かめます。使う機種の説明書が、ここでの基準です。

タイガー魔法瓶のサポートは、具を入れる前の水加減、米と水と調味料を混ぜてから具をのせること、最大炊飯容量を超えないことを案内しています。梅ご飯でも「調味料を入れたから、何となく混ぜておこう」より、段階を分けて準備するほうが分かりやすいです。

炊き込みご飯の水加減と具の入れ方・タイガー魔法瓶

参考レシピの量で準備していても、使う機種の制限を超えるなら、そのまま炊かないでください。具材をどんどん足したい日も、白米の目盛りだけを見て「まだ入る!」とは決めないことです。

梅に加えて、じゃこも昆布も、きのこも……と具を増やしたくなる気持ちは分かります。
でも、今日は青じそと白ごまを仕上げに使う梅ご飯。まずはそれを一回作るほうが、米や水加減の違いを見つけやすくなります。

予約炊飯も、白米と同じ感覚で設定しないようにしましょう。タイガー魔法瓶は、具の傷みや調味料の沈殿などを理由に、炊き込みの予約炊飯はできないと説明しています。

炊き込みご飯の予約について・タイガー魔法瓶

仕事へ行く前に全部入れて、夜まで置けば楽そう、という計画は、説明書を読む前に決めないでください。食べる時間から逆算して、その日の機器の炊飯時間に合わせて準備する。予約を使わない段取りを先に作っておくと慌てずに済みます。

炊けた後も、保温で何時間でも待たせる予定にはしないほうがいいです。タイガー魔法瓶は、塩分を含む炊き込みご飯の保温を禁止しています。ほかの機種も、それぞれの説明書の指示を確かめてください。

塩分を含むご飯の保温について・タイガー魔法瓶

梅が入っていても、常温で長く置ける理由にはしません。今回の梅はご飯の味を作る材料です。炊飯と食事の時間を合わせ、余る分の扱いは機器や食品衛生の案内に従いましょう。

炊き込みご飯に使う梅の候補・しらら400gを楽天市場で探す

梅を入れた一杯を食べたい日に合わせて炊く。ちょっとした段取りだけれど、作ったあとに「どうしよう、まだ誰も帰ってこない」が起きにくくなります。

白ごまと青じそで仕上げよう。最後は茶碗の一口を見て決める

炊けたら、公式レシピでは白ごまを加え、梅の果肉が全体へ散るように混ぜます。器によそったあとに青じそを添える流れです。

ここでご飯をぎゅうぎゅう押しつぶして混ぜるより、しゃもじで場所を変えながら果肉を行き渡らせるつもりで進めましょう。一か所だけに梅が固まっていないか、よそう前に見ておくと、一杯ごとの偏りを減らせます。

青じそは、最初から梅と一緒に全部炊く材料ではありません。切って準備しておき、仕上げに使うものとして、炊飯する材料の皿とは分けておくと間違いにくくなります。

「あれ、青じそも入れちゃった」とならないように、準備の皿へ「あと」と思って置いておく。
たったそれだけでも、作りながらレシピを何度も読み直す手間が減ります。

食卓で青じその量を変えたいなら、添える段階で取り分けられます。香りが好きな人は自分の一杯へ、苦手な人は別に。炊く材料と仕上げの材料を分けたおかげで、ここは相手の好みに合わせやすい部分です。

梅の味が強いか弱いかを確かめるときは、果肉だけが集まった一口で決めず、ご飯、ごま、青じそを合わせたところを食べてみてください。梅だけをつまんだ感想と、茶碗の中で合わせた感想は、同じものを評価しているわけではありません。

今回の候補を購入する場合、楽天市場のしららの販売ページには複数の容量があります。400gを希望するなら、検索結果の名前だけで決めず、選択する容量を見てください。「しらら小梅」や個包装の品とも区別します。

梅ご飯にも日々の食卓にも使う候補・しらら400gを楽天市場で探す

一回の梅ご飯だけで400g全部を使う案内ではありません。残りを白いご飯へ添えるなど、家で使う予定があるかも考えて選びましょう。今ある梅で作れるなら、まずそれを使うところから始められます。

最初の一回が、自分には酸味が弱かったとしたら、それも次の一回の材料になります。使った梅の商品名、米の重さ、梅の数を残しておけば、次にどこを変えるか考えやすいです。失敗か成功かの二択で終わらせなくていいんです。

計量の説明が続いたけれど、覚えるためにご飯を作るわけじゃないんですよね。
梅のある一杯を、今夜食べたい。それでいいんです。

梅を炊くところまで決めておけば、白ごまと青じそは仕上げの楽しみに残せます。器によそってから添えるので、食卓に出す直前にあと一つ手を加えられる。材料を全部お米と一緒に入れなくても、最後に自分で仕上げられるのが、この作り方のいいところです。

まず、米2カップを二合と思い込まないこと。種を先に取るレシピなら、その順番で。炊飯器の量とモードを確かめたら、あとは選んだ配合で進めましょう。

梅干しがある、お米がある。
その二つから、今日は白ごまと青じそまで添えた一杯へ。準備が決まったら、さあ、お米を量るところから始めてください。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

梅干しや梅仕事の基本、料理への活用法を調べ、家庭で試しやすく紹介する編集部です。

目次